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陳情者が警察官に撃たれ即死 大きな波紋を呼ぶ

2015年05月07日

【新唐人2015年05月07日】先日、黒龍江省で警察官が威嚇射撃もなく陳情者を射殺しました。官製メディアは真相を伝えていないとして、有名なネット民が事件の情報提供を呼びかけています。

 

45歳の陳情者、徐純和(じょ じゅんわ)さんが警察官に心臓を撃たれました。7歳の娘がその様子を祖母の後ろで見ていました。

 

大陸メディアの報道によると、5月2日の昼、徐さんは82歳の母親と3人の子供を連れて、黒龍江省慶安県から汽車に乗ろうとしました。しかし駅の係員は、この家族が陳情者だと気づき、構内に入らせませんでした。徐さんは他の人を真似て乗客の入場を阻んだため、警察に拘束されました。

 

目撃者

「警察官は銃を取り出して、男性を脅しました。男性を追い払うためでしょう。男性が突っ込もうとすると、警察官が奥から警棒を取ってきて、男性を殴りました。男性が警棒を奪ってやり返すと、警察官は銃を取り出して、動くなと言いました。男性が撃ってみろと言い、警棒で殴ると、警察官が発砲しました。ネットで言われている銃を奪う行為はありませんでした」

 

中国の弁護士、張磊(ちょう らい)さんは、なぜ威嚇射撃をせずに、男性を即死させたのかと疑問を呈します。社会で衝突が頻発する中、当局は治安安定という名目で警察官に発砲を奨励しているのではないかと案じています。

 

「屠夫(とふ)」という有名なネット民である人権活動家、呉淦(ご かん)さんは情報提供を呼びかけています。

 

呉淦さん

「徐さんはなぜ抵抗したのか?なぜ保障を得られないのか?背後の問題を考えるべきです。当局の言い分がおかしいなら、そのまま信じてはいけません」

 

今年2月、「北京晩報」はすでに陳情者の徐さんのことを報道していました。心臓病と腎炎、肺炎の持病があり、労働能力がなく、妻も精神を病んでいます。3人の子供の養育費は82歳の母親の物乞いに頼っていました。そこで徐さんは長年、子供と母親がそれぞれ施設に引き取ってもらえるよう求めていましたが、援助を得られませんでした。

 

徐さんの死後、当局は事態の沈静化のために、徐さんの家族を援助機関に送りました。官製メディアは、「徐さんの願いがついにかなった」と報道しました。

 

「もう家に帰ろう」

 

銃撃直前の映像で、子供は家に帰ろうとせがんでいましたが、その数分後、徐さんは帰らぬ人となりました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/05/07/a1195536.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

 

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